2018年5月30日

明るく、楽しく仕事をしたいから いつも問題意識を持って取組んでいます

日本海建興株式会社 (富山市) 建築部 施工担当 江川 圭さん

Q1.いまどんな仕事をしていますか。

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現在、人間ドックや健康診断などを行うための施設の新築工事に携わっています。現場事務所では、躯体や設備などの施工図を作成しているほか、工程管理、資材発注、職人さんへの作業指示なども担当しています。
これまで職人さんと一緒に作業することも多かったのですが、この現場では現場所長の下で、現場を管理する仕事が中心です。

Q2.建設業を仕事にしようと思ったきっかけは。また、それはいつ頃ですか。

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小さい頃から仲の良かった友人の実家が建設業で、その友人から「江川は設計士になれ。俺は実家を継ぐから、将来、一緒に仕事をしよう」と言われていました。それで頭にすり込まれたのか工学系に興味を持ち、金沢工業大学工学部に進学して居住環境学科で環境デザインを学びました。
卒業後は地元にUターンしようと考えていたところ、大学に日本海建興から求人票がきていたので会社訪問をしたのが入社のきっかけです。

Q3.建設業への入職の不安はありましたか。また、実際に働いてみてどう思いましたか。

大学時代に、授業で工事現場を見に行く機会がありました。仕上げ工事の段階だったこともあり現場はとてもきれいな状態で、安全面にも配慮されていました。工事現場には雑然としたイメージを持っていたので、好印象を持ちました。
入社する前は、現場監督の仕事をよくわかっていませんでしたが、不安は感じなかったですね。実際入職してみても特に嫌だとは思いませんでした。

Q4.建設業で働く魅力はどんなところですか。

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いろんな建築物の施工に携われ、仕事がカタチに残るところです。また、設計や意匠、仕上げ材の選定など、さまざまなことに携われるので、自分自身の感性も広がります。
実はいまマイホームを新築しているのですが、自分でCADを使って大まかに設計し、パースも作って、工務店に家のイメージを伝えました。「床材はあの建物のものがいい」「配筋はどうなりますか」と話すので、たぶん、口うるさい施主だと思われているでしょうね(笑)

Q5.この仕事の一番のやりがいは何ですか?

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職人さんなど下請けの方々と信頼関係を築き、協力しながら一つの構造物を作っていく醍醐味でしょうか。
これまで、高校校舎の耐震化工事や八尾の小学校、高志の国文学館、商業施設の新築工事、発電所の建設工事、スポーツドームの建設工事など、いろんな仕事に関わってきました。
一つとして同じ仕事はなく、毎回新しいことにチャレンジする楽しさも魅力ですね。

 

Q6.建設業は3Kというイメージがありますが、どう思いますか。

06ほかの業種に比べると、確かに危険な作業や汚れることもありますが、それを現場の自分たちでどう解決していくかが大事だと思います。危険、キツイとただ感じるのではなく、それを自分たちで工夫し、安全に作業できるようにしていくのです。
問題が解決していけば、やりがいにつながります。自分で選んだ仕事ですから、赤るく、楽しく働きたいと思っています。
この現場では事務所に金魚の水槽を置いて、エサをやりながら、みんなで和んでいます(笑)。

Q7.休日はどのように過ごされていますか。

3歳になる男の子と3カ月の女の子がいます。休日には公園の芝生の上で遊ばせたり、ショッピングセンターに連れて行って一緒に買い物や食事を楽しんだりしています。上の子はバックホーやホイルローダ、ブルドーザーなど重機が大好きで、私に「いま、どこの現場?」と大人のような言い方で聞いてくるんですよ。
私自身は海が好きで、高校ではヨット部だったこともあり、夏に富山湾で開催されているタモリカップには、これまで開催された3回全てにボランティアで参加しました。

Q8.今までで一番印象に残っている仕事は何ですか。

最近携わった中だと北陸新幹線の開業に合わせて整備された富山駅前のバスターミナルで、曲線で構成された美しいデザインの屋根が特徴です。平成27年にサザエさんのオープニングで富山県が取上げられ富山駅前が写ったときは、「お父さんがここをつくったんだぞ」と子どもに自慢しましたね。ほかには高志の国文学館も印象に残っています。日本建設業連合会のBCS賞を受賞しています。大手のゼネコンさんの受賞が多いなかで、地場の建設会社が手掛けた建築物が受賞するのは珍しいことなんですよ。

Q9.将来の目標は何ですか。

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年齢は33歳で、そろそろ中堅というポジションです。現場には私の下に3人の後輩がいますし、若手もどんどん入社しているので、仕事を教える立場になるわけです。後輩の手本になりつつ、楽しく仕事ができる雰囲気を作っていきたいですね。
資格は、一級建築施工管理技士の資格は持っていますが、お客さんと内装を見ながら話をする機会も多いので、インテリアコーディネーターの資格を取得したいです。現場監督で持っている人は少ないので、自分の武器にしたいと思います。

Q11.建設業を志す人へのアドバイス、メッセージを。

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近年、当社でも働き方改革に向けた取り組みが進められています。入社1、2年目の社員を対象に、残業ゼロ、休日出勤禁止などを徹底しています。また、全社員を対象にフレックスタイムを導入し、たとえば午前10時出勤や午後3時退社も可能になりました。こういった取り組みで、事務所や現場の作業環境もより良くなってきています。
若い人たちには、3Kをイメージして建設業を避けるのではなく、働く環境も段々良くなってきていることも知っていただき、この世界にどんどん入ってきてほしいですね。

現場の1日の流れ
7:45~8:00 朝礼 
8:00~9:00 現場巡視 作業指示 現場作業
9:00~11:00 施工図作成 業者打ち合わせ(施工図・工程) ※10:00~10:15休憩
11:00~12:00 明日の作業内容確認
12:00~13:00 昼食
13:00~13:15 昼礼
13:15~14:00 現場巡視 設計・施主様との打ち合わせ 作業指示
14:00~15:00 施工図作成 ※15:00~15:15休憩
15:15~16:00 現場巡視
16:00~17:00 施工図作成 明日の指示書作成 ※17:00現場作業終了
17:00~19:00 作業確認、後片づけ、書類作成 帰宅
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