2014年3月7日

完成したときの喜びはひとしお

桜井建設株式会社(黒部市)
愛本床止常水路の補修その2工事
土木部 課長 窪田洋一さん(43)

Q1.いまどんな仕事をしていますか?

現在、黒部川の愛本床止常水路の補修を担当し、工事一切の責任者である現場代理人を務めています。現場に常駐し、進捗状況の確認や設計図通りに工事が進んでいるか、技術的に問題がないかなど、現場の施工管理、安全管理などマネジメントが中心です。現場事務所では、作業員が作業しやすいように、設計図から施工図をパソコンで作成したり、現場を撮影した写真を整理し、工事発注者である国への提出書類などを作成したりしています。

Q2.建設業で仕事をしようと思ったきっかけは? それはいつ頃ですか?

自然と調和した快適な社会を構築するための土木の役割に興味を持ったことがきっかけです。高校生のときに進路を理系に決め、首都圏の大学理工学部土木工学科に進学しました。卒業論文は、扇状地の形成に関するものでした。20代後半に富山にUターンし、今の会社に就職しました。

Q3.建設業で働く魅力はどんなところですか?

社会のインフラ整備に携われることが大きな魅力です。どんな土木構造物も一朝一夕に完成するものではありません。いろんな工程があり、時間をかけて一歩一歩工事を進めていきます。また、同じ現場、同じものは1つとしてありません。毎日、新鮮な気持ちで仕事に向かうことができます。

Q4.この仕事の一番のやりがいは何ですか?

住民の安心・安全を守る仕事に携われることです。土木構造物の多くは、完成後に地面に隠れて見えなくなります。しかし、どんなものも基礎の部分が重要で、いろんなものを支える基本づくりに携われることがやりがいにつながっています。

今携わっている現場は黒部川扇状地の扇頂部に位置し、上流からの転石などによって磨耗が激しい場所です。水路面を保護するため、厚さ5cmの弾性板(ゴム板)を敷き詰めて緩衝材の役割を持たせ、河床の低下を防ぐことで洪水の危険が減り、流域住民の暮らしを守ることにつながります。

Q5.建設業は「3K」のイメージがありますが、どう思いますか?

土木の仕事は自然相手で、決して楽な仕事とは言えません。また、大型の建設機械が入るため、安全面に十分に配慮しなければなりません。災害防止に向け、現場では教育訓練や安全対策をしっかりと行っています。作業員が気持ちよく仕事のできる環境づくりにも取り組んでいます。

Q6.休日はどう過ごしていますか? 趣味はありますか?

3歳、5歳、7歳、10歳と、4人の子どもたちと休日に一緒に遊ぶのが、仕事の何よりの励みになります。趣味は海釣りです。プレジャーボートで沖に出ることもあり、いい気分転換になっています。

Q7.これまでで一番印象に残っている仕事はなんですか?

環境、条件が同じ仕事はどれ1つとしてありません。どれも思い出に残っていますが、挙げるとすれば、入社してすぐの頃、今の現場と同じ愛本床止工でしょうか。当時、現場の仕事が何もわからず、先輩からとことんたたき込まれました。完成したときの喜びはひとしおでした。

Q8.将来の目標は何ですか?

豪雨や洪水、地震、高波など、災害はいつ起こるかわかりません。社会や人の財産、生命を守る安全、安心な構造物、暮らしを便利にする構造物をこれからも一生懸命に、丁寧に造っていきたいと思っています。そのため今後も知識や技術を高め、スキルアップしていきたいですね。

Q9.建設業を志す方へアドバイス、メッセージを

技術革新、ITなどの進展で社会はスピーディーに目まぐるしく変化しており、企業も人もなんでも性急に結果を求めがちです。建設業を志望する若者は、結果を早く追い求めず、じっくり腰を据えて仕事に取り組み、技術、技能を磨いていってほしいですね。

現場の1日の流れ
8:00 朝礼、全員でラジオ体操
8:10~8:10 作業前打ち合わせ、KY(危険予知)活動、始業点検
8:20 入場者教育
8:30 作業開始
10:00~10:10 休憩
10:10~12:00 作業
12:00~13:00 昼食・休憩
13:00~15:00 作業
15:00~15:10 休憩
16:50~17:00 作業終了・後片付け
17:00~ 終業時確認報告

 
桜井建設株式会社
〒938-0056 富山県黒部市新町1番地
TEL:0765-52-1200

ページトップ ▲