2023年12月26日

土木のスペシャリストを目指しています

丸新志鷹建設(株)
 土木部技術主任 志鷹 飛呂さん

Q1.現在、どんな仕事をしていますか。

 富山県富山農林振興センター発注の「ほ場整備水橋三郷北地区第13工区ほ場整備工事」で、監理技術者として働いています。「ほ場整備」は、小さな区画だった水田をまとめて一つにする区画整理や、周囲の農業用水路や排水路などを整備し、農業の労働生産性を向上させるための工事です。
 今年で入社して7年目になり、これまでに護岸工事や砂防堰堤工事も経験してきました。この現場では「工程」「品質」「安全」「原価」の管理を通して、全体を運営するのが私の役割です。現場というと色々な作業が行われているイメージがあると思いますが、監理技術者の仕事は巡視や書類作成、打合せが中心なので自分が作業に携わることは殆どないですね。

Q2.建設業を選んだ理由、仕事のやりがいを教えてください

 建物、特にお城が好きで、全国のお城巡りをするのが趣味のひとつです。元々ものづくりには興味があり、カッコいいお城を見ているうちに自分も大きな構造物をつくる仕事に携わりたいと思うようになり、就職では建設業を選びました。
 大学では経済学を学びましたが、ものづくりに携わりたいという気持ちを忘れることができず、建物やインフラ整備に関わる仕事に就きたいと考え当社に入社しました。
 建設業によるインフラ整備は、人々の豊かな生活やウェルビーイングの実現のために必要不可欠なもので、社会的にとても意義のある仕事だと思います。この仕事に携われていることにやりがいを感じ、使命感を持っています。

Q3.現場の環境について教えてください

 この現場は、私の他に当社の現場代理人や協力会社の方々などを含め一日あたり平均7〜8人が現場で作業をしています。夏場の施工なので、現場には休憩所として日差し除けのテントを設置し、熱中症対策のための飴やタブレットなども自由に使えるように準備しています。現場事務所内はエアコンや冷蔵庫が設置され、スポーツ飲料やお茶も準備してあり、快適に作業できるよう環境を整えてあります。
 また、現場のトイレは男性用と女性用が分かれており、洋式便座で水洗機能が付いている「快適トイレ」です。昔のイメージとは違って、清潔で男女ともに快適ですよ!

Q4.仕事での思い出はありますか?

 失敗した思い出はたくさんありますね。技術者は、協力会社や人員の管理、材料の管理、工程の管理の全てを行いますが、自分の管理不足で現場を1週間ほど止めてしまったことや、生コンの発注量を間違えてロスが生じたこともあります。そんな経験を経て、先のことを考えて段取りができるようになりました。

Q5.仕事のコツはありますか?

 図面を広げて、今日の作業内容や1カ月後の進捗をみんなと共有し、同じ方向に向かっていくことで現場作業が円滑になります。工事完了から逆算してしっかり工程を決めていくと、職人さん自身も工程を思い描きながら作業してもらえるので上手く進んでいきます。
 また、現場全体に余裕を作ることが大事です。余裕があると視野を広く持つことが出来るので、工程の進捗のほかに、作業している方の表情も見えてきます。辛そうな表情の時には、作業が上手く行かず事故も起きやすいため注意が必要ですね。

Q6.休日はどのように過ごしていますか?

 休日は趣味のサッカーをしています。高校時代の同級生や後輩と組んだチームで、富山県の社会人リーグに所属しています。また、長期の休暇が取れたときには、海外旅行に行きます。コロナの影響もありここ数年は旅行できませんでしたが、まだ行けていない台湾が次の目的地です。
 これまで行ったなかで、おすすめはやはりハワイです。日本とは違う気候や時間の流れに身を置くことで日頃の疲れが吹き飛びます。また本場のステーキは一度食べるとやみ付きになること間違いなしです。ぜひ一度行ってみてください。

Q7.将来の目標を教えてください

 直近の目標にしていた1級土木施工管理技士の資格は取得しました。
 次の目標は、これまで経験したほ場整備、砂防堰堤、護岸工事だけではなく、どんな土木工事にも精通し任せてもらえる土木のスペシャリストになることです。

Q8.建設業を志す方へのメッセージ

 仕事をしていると体力やメンタル的に厳しいと感じる時はもちろんあります。ただ、土木を通してものづくりをしたい人には面白く楽しい業界です。この仕事は根気や体力が必要と言われますが、何よりも「志(こころざし)」が大切です。志を持った人は、毎日の仕事を楽しく感じることは間違いないです。
 建設業界としても、目標や志を持った若者の採用や人材育成に力を入れています。当社も新たな人材をサポートする環境がしっかりと整っているので、是非とも高い志を持って安心して入職して来てください。

現場の1日の流れ
 7:00~ 7:30 出社
 7:30~ 9:00 朝礼、メールチェック、書類整理
 9:00~10:00 現場巡視
10:00~10:15 休憩
10:15~12:00 書類作成
12:00~13:00 昼休憩
13:00~13:10 協力会社と午後の打合せ
13:10~15:00 書類作成
15:00~15:15 休憩
15:15~16:00 現場の進捗状況確認
16:00~17:00 翌日のスケジュールチェック、工程表作成
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