2017年3月30日

技術・技能の継承や若手の教育に力を入れていきたい。

株式会社 嶋田建設工業(小矢部市)
土木主任  柴田 一茂 さん

Q1.いまどんな仕事をしていますか。

IMG_2240当社は公共事業に関する仕事が多く、農業用水路の補修や、道路の改良工事、河川の護岸工事などを手がけています。元請けだけではなく、大手建設会社の下請けとして事業に加わることもあります。
現在、私は現場監督という立場で、小矢部市内の苗加用水路の建設工事を担当しています。用水路の工事は、田んぼに仮の水路を作って工事を進めることが多いですね。4月に入ると、農作業が始まります。それまでに元の田んぼに戻すため、冬場は、急ピッチで作業を進めています。

Q2.建設業を仕事にしようと思ったきっかけは。また、それはいつ頃ですか。

高校時代にアルバイトで行った現場の担当者がすごくかっこよくて、憧れました。その方よりも年上の、屈強な男たちをうまくまとめ、てきぱきと仕事をされていました。そんな姿を見て、建設業もいいなと思ったのがきっかけです。高校卒業後、土木系の専門学校に進み、測量や設計などを学びました。

Q3.建設業への入職の不安はありましたか。また、実際に働いてみてどう思いましたか。

IMG_2301私は専門学校を卒業して今の会社に入りました。最初はアルバイト時代の延長線上の仕事、たとえば現場でスコップを持って働くものだと思っていました。実際は事務所でパソコンを使っての申請書類作成や施工図の作成などのデスクワーク、現場で図面を見ながら管理する仕事が多かったので、正直に言うと意外でした。

Q4.建設業で働く魅力、やりがいはどんなところですか。

産業や生活の基盤となる公共施設や、大規模な商業施設などを手がけられることが建設業で働く魅力です。小矢部市内に北陸で初めて誕生したアウトレットモールの建設の際には、地盤改良や土地の造成、道路整備などに関わりました。
新しい工法を採用するときは難しさもありますが、知らないことを学ぶ楽しさがあります。マニアックに聞こえるかもしれませんが、外で大型の重機を動かしたり、生コンを打ったりする作業は楽しいですよ。

Q5.仕事で一番に気を付けていることは?

IMG_2401現場の安全です。その日、その日の仕事によって危険度は異なります。毎日の安全活動やミーティングは欠かしません。また、人とのコミュニケーションにも気を使っています。地域住民や発注者との人間関係も大切です。たとえば、工事に入る前には地域の組合長さんらへ挨拶に伺います。人間関係が円滑にいくと、良い仕事ができます。

Q6.建設業は3Kというイメージがありますが、どう思いますか。

確かにきつい、汚い、危険なことはありますが、個人の考え方次第だとは思います。先ほども言いましたが、用水路の場合、田んぼの農作業が始まる前に工事完了しなくてはいけませんから。9月ごろから仕事が忙しくなります。寒さの厳しい1月に入ると一段と忙しくなるといった傾向でしょうか。防寒着など、寒さ対策をしっかりして現場に出ています。

Q7.休日はどのように過ごされていますか。

小学生のときにサッカーをやっていました。社会人になってから、小矢部のFC.FORTEというサッカーチームに入って活動しています。ただ、いまは仕事が忙しくて、なかなか練習に出られません。3歳の双子と1歳の子どもがいて、休日にはドライブがてら、子どもたちに現場を見せることがあります。子どもたちは完成したものより、造っている段階のものが好きなようです。

Q8.今までで一番印象に残っている仕事は何ですか。また、失敗したことはありますか。

IMG_2455入社後、初めて現場監督として担当した住宅地の造成工事です。規模の大きな工事で段取りも難しく、ひやひやの連続でした。正直、現場に行きたくない日もありました(笑)。

自分より年上の下請けさんばかりで最初はどう接したらいいのか戸惑うこともありましたが、人と話をすることが好きな性分なので、すぐに打ち解けて人間関係を築いていけました。入社したての頃は、現場で使用する材料を間違って発注したことも…失敗もたくさんありましたね。その日の段取りは狂いましたが、大事にはなりませんでした(笑)。

Q9.将来の目標は何ですか。

IMG_2318いい仕事ができるかどうかは、工事に携わる一人一人の能力次第です。技術・技能の継承、社員教育に力を入れていきたいですね。これまで上司や先輩から学んだことを部下や若手に伝えていきたいと思っています。

私が入職した頃は、先輩から鍛えられたという感覚でしたが、今は若手を育てるという感じです(笑)。資格取得についての目標としては、私自身、現場で使う重機の免許や一級施工管理技士の資格は取得しましたので、今は経営に関係する資格取得や知識を得るため日々勉強しています。

Q10.建設業を志す人へのアドバイス、メッセージを。

7私は、簡単なものを造るよりも難しいものに挑戦するほうが、やりがいも大きくて好きです。現場でいろんな経験をしながら仕事を覚えていって、その経験がいまの実績に結びついています。若い人にもいろんなことにトライしてもらいたいです。

現場の1日の流れ
8:00~ 8:15 朝礼・体操・KY活動・作業内容確認
8:15~10:00 現場での作業
10:00~10:15 休憩
10:15~12:00 現場作業
12:00~13:00 昼食
13:00~15:00 打合せ・翌日の作業確認、現場作業
15:00~15:15 休憩
15:15~16:50 現場作業
16:50~19:00 後片付け・点検、現場事務所(翌日準備・提出書類作成など)
19:00 帰宅
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